リビングから愛車を眺めるビルトインガレージの家

クリーム色の塗り壁にブラウン系の瓦を合わせた外観は少しレトロで温もりのある欧風のたたずまいだ。

リビングで過ごす時間を大切にしているという仁科さまご家族。まるでショールームのようなガラス張りのビルトインガレージが存在感を放つ。照明はＬＤＫもガレージも調光可能で「リビングを暗くしてガレージに明かりを灯したときの雰囲気が気に入っている」とご主人さま。

２階に上がる家族の顔を見られるようにとリビング階段を設置。全体のイメージに合わせてアイアンの手すりをセレクトした。「階段の横に設けた３畳の納戸はいろいろ収納できて便利です」と奥さま。エアコンは部屋を広く見せる効果もある天井埋め込みタイプ。

ぎりぎりまで取り入れるか否かを迷ったという吹き抜け。高窓から入る柔らかい光が明るく開放感のある空間を生んでいる。

３台収納できるガレージ。シャッターは天井部分に収納されるオーバースライドタイプだ。「３台分が一つでカバーできるオーバースライドはほとんどなくあきらめかけていたんですが、フィックスホームさんが探してくれました」とご主人さま。

ご夫婦が一目惚れしたキッチンはＬＩＸＩＬの「リシェルＳＩ」。スマートなデザイン性の高さはもちろんのこと、天板が熱やキズ、汚れに強いセラミック製であることも選んだ理由の一つ。

シューズクロークを設置してすっきりとした玄関。１回の建具を壁に合わせて白系にしたことで、視覚的効果で広々として洗練された印象に。

ガレージの上に設けたスカイバルコニーには人工芝とタイルを敷き、屋外用家具を置いてガーデンリビングに。周囲の景色も一望できる。

２階の床は階段と合わせたダークブラウン。階段を上がり、吹き抜けに沿って右に進むとスカイバルコニーの入り口がある。

８畳の主寝室には３畳のウォークインクローゼットを併設（写真右の扉）。掃き出し窓からスカイバルコニーに出ることが可能。

２つの子ども部屋はともに5.3畳。一見シンプルだが、クローゼットを開けるとビビットなブルーが広がり気分もリフレッシュ。

ブラックを巧みに取り入れたシックでモダンな洗面脱衣室と浴室。洗濯機などの音が気にならないように洗面脱衣室とＬＤＫを廊下で区切った間取りだ。

１階は洗面脱衣室とトーンをそろえた。「真っ白だと殺風景に感じるので」（奥さま）と、２階のトイレはピンクとゴールドで華やかに。

エイジング塗装を施してアンティーク調の趣きを演出

テーマパークにあるレトロな洋館のようにしたくて、色あせたように見せるエイジング塗装を外壁に施してもらいました。古びた風合いが味わい深く、アーチ型の玄関ポーチの前に立つと本当にテーマパークの世界にいるような幸せな気持ちになれます（奥さま）

基本情報

延べ床面積：178.19㎡

建築価格帯：4500万円〜5000万円

工 法：ＳＥ構法

工 期：4ヵ月～5ヵ月

スカイバルコニーを備えた車３台分の広々ガレージ

吹き抜けのリビングに設けた壁一面の大きな窓。その奥にはランボルギーニが納められたガレージが広がっています。「仕事を終えてリビングのソファに腰掛け、晩酌しながら愛車を眺めるひと時が最高です」とご主人さま。仁科さまご夫婦の家づくりは、このビルトインガレージからスタートしました。



きっかけは上のお子さまの小学校への入学。車をこよなく愛し、カスタムカーコンテストで数々の受賞歴もあるご主人さまは、家を建てるならガレージハウスにすると決めており、まず建築工法について調べ始めました。「柱を立てずに３台は格納できるガレージにしたかったのですが、鉄筋コンクリート造や重量鉄骨造は費用が高い。そこで親戚の一級建築士に相談したところ、木造でも建てられる工務店があるとフィックスホームさんを紹介してくれたんです」とご主人さま。



フィックスホームが仁科さまの新居に採用したのはＳＥ構法です。強度に優れた集成材を特殊な金物で接合するなどして柱や壁が少なくても高い耐震性を得られる技術で、37.5畳もの柱のない広いガレージを実現。そしてその上にはリゾートホテルのようなおしゃれなスカイバルコニーを設けています。



「気候がいい時季はバルコニーで食事をしてゆったりと過ごしています」と笑顔で話すのは奥さま。外観は壁の色から屋根瓦、窓の種類まで、奥さまが好きなテーマパークの世界観をイメージして仕上げています。



「ガレージとテーマパークという２人の希望を融合させるのが難しかった。でもフィックスホームさんがさまざまなパターンのパースをつくってくれたのでイメージしやすく、バランスよくまとめることができました」ご主人さまはそう振り返ります。



一方で、スタイリッシュな内装についてはご夫婦の意見が一致しました。「外観に合わせて欧風でと考えていましたが、ショールームにあった黒いキッチンに２人して一目惚れしてしまって」と奥さま。ガレージとの相性もぴったりで、外観と内観の雰囲気が違うのも変化があっておもしろいだろうと、キッチンを中心に仕様が決まっていった言います。



「１階と外観にこだわった分、２階はシンプルです。優先順位をつけたことで、予算内に納めることができました」と成功の秘訣を語るご主人さま。お子さまたちも車が好きでガレージハウスに大喜び。仁科さまご家族の夢と笑顔が詰まった家が完成しました。

住宅コンサルタントの楢崎（後列）と仁科さまご家族。「豊富な情報量を駆使し、親身になって希望の家に仕上げてくださった」とご夫婦。