今月の注目イベント
家づくりのこだわり
シンプルにしたかったという外観は、ネイビーのサイディング。土地はご実家に近く、子育て環境に定評があるエリアに的を絞って探したという。
大きめの掃き出し窓から光がたっぷりと差し込むＬＤＫ。天井埋めこみ型のカーテンレールは見た目がすっきりする上、上部のすき間がなくなるため冷暖房効率もアップ。２階の書斎は共有スペースのため扉を設けず、ほかの部屋も空気が循環しやすいように開け放しにできる引き戸を採用。
配膳がしやすいようにキッチンの横にダイニングテーブルを配置。「カップボードの天板をキッチンに合わせてステンレスにしたのもこだわりの一つです」と奥さま。冷蔵庫横の勝手口は買い物のときに便利だ。
玄関ホールから直接入れる和室は客間に利用。リビング側の引き戸を開ければＬＤＫとの一体感が生まれ、広々と過ごせる。吊押入れの下のフィックス窓も明るさと開放感を演出。
「玄関が北側で暗くなるので、光が届くようにガラス張りのリビングドアを選びました」と奥さま。右の扉は洗面所へ。帰宅してすぐに手洗いができる生活動線を考えた。
完成見学会を参考に選んだという床の無垢材はメイプル。「木の感触が心地よくて裸足で過ごしています」とご主人さま。階段下収納にはコートなど外出用の上着を収納。下にすき間を設けたのはロボット掃除機を収納するため（次の写真）
上下に送風口を備えた１階の床下エアコン。上は室内、下は床下から洗面所にいたるまで暖気を送り、ヒートショックも防ぐ。
２階の天井に埋め込んだビルトインエアコンは主に冷房機として使用。各所に設けた通気口から冷気が室内に流れる。
玄関横のシューズクローク。靴はもちろん、ベビーカーや趣味の野球道具、スノーボードも収納できるので玄関がすっきり。
吹き抜けを囲むようにつくられた２階のホール。シーリングファンは室内の空気を循環させる重要なアイテムだ。
造り付けの本棚を備えた書斎。当初はバルコニーにするスペースだったが、「乾燥機があるので洗濯物を干すこともあまりないし、部屋のほうが使い勝手がいいと思って変更しました」と奥さま。
ネイビーとグレーの組み合わせが上品かつ洗練された印象の主寝室。プロジェクターを設置予定で、一面をプロジェクター用の白い壁紙にしている。窓には遮光プリーツスクリーンを設置。
出入りすることが多い主寝室のウォークインクローゼットは扉なし。ハンガーパイプをコの字に配し、一方がご主人さま、もう一方が奥さまと分けて収納。小物は手前の可動棚に。
キッチンからも玄関からも入れる回遊式の洗面室と脱衣室。乾燥機（ガス式：乾太くん）で乾かした衣類を収納する棚も設置した。
ドア付きの脱衣室は誰かが入浴中でも洗面台を利用できるので便利。
白を基調にした明るい子ども部屋。１０畳以上あるが、お子さまの成長に合わせ、間仕切りを設けて２部屋にできるようにしてある。
屋外シェードで夏の暑い陽射しをカット
高気密高断熱住宅で夏を快適に過ごすには遮光が重要です。そこでご提案させていただいたのが屋外シェード。外で遮光するため遮熱効果もカーテンより得られます。これは外から室内が見えないタイプなので防犯対策にもなりますね（フィックスホーム住宅コンサルタント：楢崎）
１階
２階
基本情報
延べ床面積：127.65㎡
建築価格帯：2000万円〜2500万円
工 法：木造在来軸組工法
工 期：3ヵ月～4ヵ月
空気を循環させる仕組みで夏も冬もエアコン１台で快適
待望のお子さまが誕生して間もなく、島田さまご夫婦は家づくりを始めました。共働きのため、お子さまが保育園に入るまでに建てたいと思っていたからです。ご主人さまの希望は気密性・断熱性に優れたエコ住宅。いくつもの住宅会社を訪れ、仕組みや性能についての質問をぶつけたとご主人さまは話します。
「ところが、どこも説明が曖昧で。フィックスホームさんだけが性能を数値で表すなどして、わかりやすく答えてくださいました。しかも。価格もほかより安い。親身になって対応してくれる安心感もあって、ここで建てようと決めたんです」
目的や間取りに適した断熱材や窓を用いるフィックスホームの高気密高断熱住宅は、吹き抜けとリビング階段が特徴。これらが空気の対流を生み、夏は２階のビルトインエアコン、冬は１階の床下エアコンだけで家のすみずみまで快適な温度に保てます。
「入居してちょうど冬を越したところですが、陽当たりもいいので日中は暖房を使わなくても暖かい。もともと吹き抜けのある家にあこがれがあったし、光熱費も抑えられて満足しています」とご主人さまは笑顔です。
もちろん、こだわりは機能性ばかりではありません。無垢材の床にモノトーンのインテリアを組み合わせた洗練された空間。ひときわ存在感を放つのが、奥さまお気に入りのフルフラットキッチンです。
「開放的でリビングを一体感があるし、調理スペースが広いのもうれしい。このキッチンのデザインを活かすようにしてほかのインテリアをそろえました」と奥さま。キッチンの右にダイニング、反対側に洗面脱衣室、浴室を一直線に配したのは、家事動線をスムーズにするための工夫です。
「フィックスホームさんはちょっと難しいかなと思う希望でも、構造や機能性をしっかりと踏まえた上で実現できるやり方を考えてくれました。おかげで妥協せず、帰るとホッとする居心地のいい家づくりができたと思っています」そう振り返るご主人さま。
今は明るい光が差し込むＬＤＫで家族一緒に過ごす時間が幸せだと言います。「子どもが思春期になったら部屋にいる時間が多くなるかも知れません。でも吹き抜けによって２階にいても存在を感じることができます」とお子さまを見つめる奥さま。これから。お子さまの成長の記憶が少しずつ新居に刻まれていくでしょう。
住宅コンサルタントの楢崎（後列左）、家づくりアシスタントの川尻（後列右）と島田さまご家族。「仕様を変えるたびに見積もりを出してくれるので堅実に建てることができました」とご主人さま。
