外壁はさびにくく耐久性、耐震性の高いガルバリウム鋼板。汚れが目立ちにくいブラウンを選び、ホワイトの塗り壁をアクセントに取り入れた。
リビングで愛猫たちと過ごす時間を楽しむ山本さま。LDKの床は足ざわりが心地よく、調湿効果もある無垢材を選んだ。自然素材なので生活の傷もネコちゃんの爪痕も味わいに変わる。カーテンはフィックスホームのアドバイスで猫がよじ登りにくい縦型ブラインドにしている。
吹き抜けのキャットウォークは愛猫もお気に入り。将来的に吹き抜けから部屋にリフォームすることもできるように梁や壁は補強がなされている。
配色は一目惚れしたというネイビーのドアを基調にスタイリッシュにまとめた。「イメージを膨らませるためにショールームへ足を運び、なるべく現物を見るようにしました」と山本さま。和室は扉を開けるとLDKと一体感が出る3枚引き込み戸。
「いずれ仏壇を置くために和室をつくりました」とお母さま。今はテレビを置いている仏間のゴールドのクロスが格調高い。
キッチンは作業中の手元が隠れるようにカウンターの高さを設定。奥には荷物の運び入れ、ゴミの出し入れに便利な勝手口がある。
玄関ホールの建具は視覚的にすっきりと広く見える白。玄関横のご両親の部屋からすぐ行けるようにホールにトイレ(写真右)を配置。
玄関ホールのシューズクロークは階段下を利用。デニム柄のアクセントクロスが明るい印象に。
「2階の部屋も家具を先に決めたので、ペットドアと外側のキャットウォークの位置を合わせることができました」と山本さま。フローリングは足ざわりを重視して選んだ。掃き出し窓の先にはバルコニーがある。
2階洋室のウォークインクローセットは4畳と広々。プライベートな空間には遊び心のある明るいアクセントクロスを取り入れている。
床を白系に、ドアは黒、収納は白とシックにまとめた2階のホール。洗面台もシンプルでコンパクトなタイプをセレクト。
洗面脱衣室には急激な温度変化によって起こるヒートショックを防ぐために、床下エアコンの暖かい空気が届くように計画。収納下のスペースは洗濯カゴを置くのに便利。
ご両親さまの老後を考えて1階のトイレは車イスでも入れる広さを確保。風水を取り入れて床以外を白で統一した。
ピンクのアクセントクロスが温かな2階のトイレ。壁面収納に取り付けた猫形の鏡がかわいらしい。
「キッチンカウンターの下に、さらにもう一段カウンターを造り付けて、その高さをダイニングテーブルにそろえてもらいました。奥行きが出たことで広く使えるし、食事のときはテーブルの上の不要な物をさっと寄せておくのにも便利。ホットプレート用のコンセントも完備しています」と山本さま。
1階
2階
基本情報
延べ床面積:129.17㎡
建築価格帯:2000万円〜2500万円
工 法:木造在来軸組工法
工 期:3ヵ月~4ヵ月
明るく開放感あふれる吹き抜けのリビング。降り注ぐ陽の光に導かれて見上げると、縦に横にとキャットウォークがめぐっています。壁に取り付けたステップから軽やかに降りてくるネコちゃんたち。「すっかり猫仕様の家になってしまいました」と山本さまは笑顔で室内を見渡します。
もともと家づくりのきっかけは台風の被害に遭い、家に雨漏りが生じてしまったこと。修復が難しいとわかり、山本さまはフィックスホームに新築の相談をしました。親族に社員がいて、家づくりに対する真摯な姿勢をそばで見てきたからです。「急な出来事で家づくりのイメージすらなかったのですが、信頼があったので不安は感じませんでした」と山本さま。
まず行ったのは、図面を起こすために一緒に住むご両親さまと希望条件を挙げることです。
「その中で、南側にはブロック塀があるので採光率を高めるために吹き抜けにしようという話になりました。それなら飼い猫たちが遊ぶキャットウォークがつくれると思って、さっそく本を買ってきて研究したんです」と山本さま。2階の寝室には小窓とペットドアを設け、キャットウォークから行き来も自由です。
ただ吹き抜けで心配なのが強度です。そこで山本さま宅ではSE構法を採用。木材の接合部に特殊な金物を用いるなどして壁や柱が少なくても高い強度が得られる構造技術です。
またフィックスホームでは断熱性能、気密性能にも力を入れており、「真夏に数時間の停電があったのですが、冷気が逃げずに快適なまま乗り切ることができました」とお姉さまは振り返ります。
暖房は洗面脱衣室やトイレまで暖気が行き渡る床下エアコンを設置。扉も開閉しやすい引き戸を中心にして、年を重ねても過ごしやすい、将来を見据えた仕様や設備を選んでいます。
「設備など決めることがたくさんありましたがフィックスホームさんの『まず家具を決めたほうがいい』というアドバイスに助けられました。家具の大きさやデザイン、配置まで先に決めたことで、窓やドア、コンセントの位置をスムーズに、バランスよく配することができたんです」そう話す山本さま。
もちろん愛猫たちにも換気付きの専用スペースを設けています。こうして人も猫も快適に暮らせる家が完成しました。
左から家づくりアシスタントの川尻、住宅コンサルタントの楢崎、工務部長の稲田と山本さまご家族。「些細な質問にもいろいろな視点で意見、アドバイスをくれるので助かりました」とお母さま。