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家づくり研究室

【注文住宅】動線やプライバシー確保を!階段・廊下・玄関の間取り

こんにちは。私の名はティール教授。当研究室へようこそ。今日も私の研究課題である家づくりについて話していきましょう。

階段・廊下・玄関は、家全体で考えれば小さな空間、長い時間を過ごすことはありません。しかし、これらの間取りしだいで生活のしやすさは大きく左右されます。つまり、空間をつなぐ場所がうまく機能すると、生活動線が格段によくなるのです。



また、これらは移動するためだけではなく、時として「見せる/見られる」場所であり、住まいの「採光」や「採風」につながり、暮らしの心地よさにもかかわってきます。さらに、家族だけでなく来客も行き来するので、プライバシーの確保も考えておきたいということ。



意外と奥深い階段・廊下・玄関の間取り。「動線」「デザイン」「プライバシー」に配慮して、間取りプランを考えていきましょう。

[目次]

1. アイデア次第で階段も心地よい空間に

2. 階段の配置はライフスタイルに合わせて

3. 廊下をつくらないメリット・デメリット

4. 家族にも来客にもベストな玄関を考える

5. 共用だからこその配慮や工夫を



アイデア次第で階段も心地よい空間に

2階建ての建物で、1階と2階をつなぐのが階段の役割。配置する場所や階段の形状、幅などによって家の印象は大きく変わります。



階段の途中にニッチを設けてお気に入りの雑貨を飾れば素敵なインテリア空間に。2階の踊り場を広くとれば、本棚を置いてセカンドリビングにも。アイデア次第でさまざまに活用できるのが階段なのです。



階段の配置はライフスタイルに合わせて

リビング階段の場合

リビング階段とは、文字通りリビングのなかにある階段のこと。子供部屋が2階にあっても、お子さんは必ずリビングを通ってから自室に行くので、「ただいま」「おかえり」という家族のふれあう動線が生まれます。ただし、2階と空間がつながるので、冬場は暖かい空気が上に逃げやすくなります。床暖房などあたたかく過ごせる対策を施しましょう。



ストリップ階段にすれば、リビングに階段があっても圧迫感がありません。階段下のデッドスペースは、物置ではなくワークスペースやインテリア空間として活用すればよりおしゃれに。ただしホコリが落ちやすいので、階段のお掃除はこまめにするのがポイントです。



リビングの中央に配置する場合

大きな吹き抜けのある広いリビングなら、部屋の中央に階段を作るとインパクト大。ストリップ階段にすればダイナミックな開放感が生まれます。顔を上げれば2階が見えて、1階と2階のコミュニケーションも円滑。ただし、リビングが左右に分割されるので、動線が悪くなるのが難点。1階と2階が一体化することで、冷暖房効率も落ちてしまいます。



それでも、一般的な家とはひと味違う、スタイリッシュな暮らしを楽しめる間取りです。



廊下に階段を配置する場合

玄関の横に階段を設けるタイプの間取りもよくあります。家の端に配置することで、残りの空間利用がしやすくなる点がメリット。階段下のデッドスペースは物置にぴったりです。また、各部屋を閉め切って使えるため、冷暖房効率も良くなります。



一番のメリットは、プライバシーが守られるところ。たとえば、リビングに家族がいても、お子さんが2階の自室に気兼ねなく友達を呼べます。ただ、逆に言えばコミュニケーションが希薄になるおそれも。



また、廊下に設置する階段は薄暗くなりがち。壁にガラスブロックや縦長の窓を設置して、スマートに採光しましょう。



廊下をつくらないメリット・デメリット

ひと昔前まで廊下は家づくりになくてはならないものでしたが、最近では廊下を作らない家も増えています。廊下のない家は、空間を有効利用できるといったメリットがありますが、一方でデメリットもあります。ご自身のライフスタイルをふまえたうえで検討しましょう。



廊下がないことのメリット

各スペースがダイレクトにつながっているので、家の中を移動する動線が短くなります。通路分のスペースを収納にしたり生活空間を広げたりと、空間を最大限に活用できるのも魅力。また、空間が分断されることなく、いつでも家族の息遣いを感じられる間取りが叶います。



廊下がないことのデメリット

空間が一つにつながっているということは、音や匂いが広がりやすくなるということ。トイレやお風呂も、廊下一つはさむかはさまないかで水の音の響き方が違いますし、プライバシー性も低下します。日頃から来客が多い場合は、間取りに注意しないと、来客からもプライベートな空間が丸見えになってしまいます。



あえて廊下を広くするという選択肢も

廊下をなくすのではなく、あえて広くして多目的なスペースとして活用する方法もあります。本棚やソファを置いてセカンドリビングにしたり、日当たりの良い窓を設けて雨の日も洗濯物が干せるサンルームにしたり、デスクを造作してワークスペースにしたり、ちょっとした空間が暮らしを豊かに変えてくれますよ。



家族にも来客にもベストな玄関を考える

玄関は、家族だけでなく来客や近所の人、通りすがりの人の目からも見える場所です。そこで真っ先に気をつけたいのがプライバシーと防犯。玄関ドア自体の防犯性能を高めることはもちろんですが、間取りの段階から家族を守れる玄関にしておきましょう。その課題をクリアしたら、次にバリアフリー化で機能性を向上。最後に片付けのしやすさやインテリアなどの見た目を考えましょう。



玄関まわりのプライバシーと防犯

玄関ドアを開けるとリビングまで見渡せるような構造だと、開放感はありますがプライバシーの観点からは難あり。防犯上もよくありません。玄関とリビングの間にドアを一枚設けるか、玄関に対してリビングを斜め、もしくは横に作るなど、角度をつけて見えないように工夫を。ドアの前に木格子を設置して、目隠しするのも一つの手です。



バリアフリー化するには

上がりかまちの段差が大きいと、高齢者が出入りするには大変です。ご両親との同居や、ご自身の将来のことを考えると、できるだけ段差は低くしておきたいところ。バリアフリー法では、段差は180mm以下と規定されていますが、もっと低くしてもOK。ただ、フラット玄関にするとホコリや水滴が室内に入りやすくなりますから、ある程度の段差は必要でしょう。玄関前のアプローチと玄関に高低差がある場合は、緩やかなスロープにして、手すりを設置しておくと安心です。



人に見られる「家の顔」としての玄関

家の第一印象を決める玄関は、いつもすっきりと片付けておきたいもの。来客が多いなら、家族玄関を別で設けるか、1つの入り口から2方向への動線を設けた2WAYアクセスにすると、来客用玄関がすっきりします。また、家族用の入り口からキッチン直通の動線を作っておくと、たくさん買い物をしたときなどには便利です。



玄関はドアで遮られるため光を取り込みにくい場所。暗い玄関は、家全体の雰囲気も暗くしてしまいます。ガラスブロックで視線を遮りながら光を取り込んだり、足下に地窓を設けたりして、やわらかい明るさを確保しましょう。



あると重宝する玄関土間

玄関の土間は、半分屋外のような空間。傘立てやベビーカー、レインコート、アウトドアグッズなど、外で使うツールをしまえるように大きなシューズクロークを作っておくと便利です。土間部分を広くしておくと、雨の日にレインコートを脱ぎ着できたり、ちょっとしたDIYを楽しんだりと、なにかと重宝します。



共有スペースだからこその配慮や工夫を

階段、廊下、玄関は、個室とは異なり、家族もお客さんも使う場所。プライバシーを大切にしたい人は、ここに吹き抜けや大きな窓を作ってしまうと、視線を感じてストレスになるかもしれません。とはいえ、開放感や明るさも大切。目線をうまくずらせるように設計を工夫しましょう。



プロの設計士に相談すれば、たくさんの引き出しからぴったりのアイデアを提案してくれますよ。みんなで話し合い、家族の一体感を演出できるような間取りを実現しましょう。



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