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土地の値段を安くしてもらうことはできますか?

土地の価格交渉に関するご相談です

【ご相談内容】

半年くらい前から家を建てるために土地探しをしています。いろんな物件を見ているうちに、夫婦で「ここならいいな」と思える土地が見つかりましたが、私たちが想定していた価格よりも高くて、まだ思いきれないでいます。予算に限りがあるので、高い土地を買ってしまったら家に使える予算が減ってしまい、希望の家が建てられないのではないかと心配しています。土地の価格って、交渉して安くしてもらえるものなのでしょうか?

このご相談に、

チームフィックス広報部

RAS(ラス)父さんがお答えします!

土地選びを進めていて、気になる土地が見つかった時に、誰もが一度は思ったことがあること。

それは「この土地、もう少し安くならないかなぁ」です。


昔のように、週に1度の不動産広告を隅々までチェックしたり、不動産屋さんへ行かなければ新しい情報が手に入らなかった時代から、今や、スマホが1台あれば、日本中の売り土地情報を瞬時に手に入れることができるようになりました。

その反面、同じ情報を同じタイミングで多くの人が目にすることができるため、「迷っているうちに売れてしまった」という経験をお持ちの方もいるかも知れません。

そこで今回は、土地の価格交渉から、不動産業界の慣例(交渉する時のルール)、注意しておきたいポイントについて、詳しく解説をしていきたいと思います。

1.土地の価格交渉

結論からお伝えするなら、土地の価格交渉は可能です!・・・というよりも、何も交渉せずに購入することは、おススメしません。その理由は2つ。

●一つ目は、「土地は高く買っても、安く買っても、全く同じものが手に入る」からです。例えば建物の価格を値切ったとしたら、知らない間に材料を安いものに替えられるのではないか?とか、腕の悪い職人さんが来るんじゃないかと心配になりませんか?

でも土地は、どれだけ安くなったとしても、引き渡しを受ける時の状況に変化はありません。


●二つ目は、ネットや広告に出ている情報(価格)は、売主さんの売りたい価格。つまり「売れたらいいなぁ」の価格です。みなさんはインターネットで不用品を売った経験はありませんか?

いくら不用品だからと言っても、少しでも高く売れたらいいなと思いませんでしたでしょうか? 土地を不用品というつもりはありませんし、金額のケタは全く違いますが、土地の売主さんだって、気持ちはそれと全く同じです。そうであるならば、取引は50:50なのですから、買主さんも希望を伝えるのは自由です。

しかし中には、全く値引き交渉にも応じない売主さんもいらっしゃいますので、希望を伝えることはできたとしても、コチラの言う通りになるかどうかは分かりません。当然ですが、無茶苦茶な価格交渉は売主の気分を害しますので、やりすぎは禁物ですが、ある程度の範囲であれば交渉は可能です。

2.不動産業界の慣例(交渉する時のルール)

土地の価格交渉は、ダメ元でもやってみるべきなのですが、何でも交渉すれば良いというものではありません。希望の金額で折り合いが付けば契約する意思のある物件でなくてはなりません。購入意思を示してから、「やっぱりやめます」はルール違反ですから注意。また土地価格が公表されている以上、「とりあえずいくらになるか知りたい」という程度では、価格交渉の段階ではありません。


価格交渉を行うと、早くて即日、遅くとも数日中には売主さんから回答が返ってくるのが普通です。回答の内容は、主に3種類。

●一つ目は、満額回答。この場合、正式な契約に向けて準備を進めることになります。※やっぱりやめますはルール違反です。

●二つ目は、減額回答。満額回答ではないものの、売主さんも譲歩した金額で回答が返ってきた状態。返答のあった金額で、購入するのか、やめておくのかを、買主さんとして回答しなければなりません。

●三つ目は、0(ゼロ)回答。残念ながら減額交渉は実らず、もともとの金額でしか売れないという回答です。この場合も、買主としてどうするかの判断をして、売主さんに回答しなければなりません。

3.土地の価格交渉で注意しておきたいポイント

土地購入(不動産)は非常に高額な取引のため、日々の普通のお買い物とは異なり、みなさんのひと言で、たくさんの関係する人たちが動きます。ですからご両親さまを含めたご家族内でも、十分に話し合い、本当にその物件で話しを進めて良いのかをしっかりと確認した上で、行動を起こさなければなりません。何度もお伝えをしますが、購入意思の固まっていない段階での価格交渉はタブーです。


最後に、価格交渉をする時のポイントをお伝えしておきます。

●売主が業者か個人かにより、交渉金額を調整する

売主が業者の場合、宣伝広告に費用がかかっていたり、仕入れた金額を下回るような価格交渉には応じにくいため、一定額以上は値引きが出来ないことも多くなります。逆に売主が個人の場合は、相続による資産処分などの場合も考えられるため、交渉が上手く進むことも考えられます。

●満額回答でなかった場合のことも想定しておく

交渉が思い通りに上手くいくとは限りません。満額回答でなかった場合には、すぐさま買主としての決断を迫られることになりますので、希望通りの交渉結果を得られなかった場合、いくらまでなら購入するのか、やめるのかを予め決めておくと良いでしょう。

●住宅ローンの事前審査を通しておく

納得のいく価格交渉ができたのに、住宅ローンが上手く進まず、結局購入できなかったという話しを、ときどき聞くことがあります。これでは、せっかく価格交渉に応じた売主さんや、お話しをまとめるために動いた仲介業者もガッカリします。買主のエチケットとして、可能であれば住宅ローンの事前審査を済ませた上で、交渉を行うようにしましょう。

いずれにしても、多くの方にとって土地購入は人生初の経験です。みなさんのことを全力で支援してくれる、信頼のおけるパートナーやサポーターは必須です。フィックスホームでは、過去300組以上の土地選びをサポートしてきたプロが活躍していますので、お困りのことがありましたら、ぜひご相談ください。


これを機会に、上手な土地選びの方法と価格交渉術について、研究するきっかけにしてみてはいかがでしょうか?


何かご不明な点がありましたら、遠慮なくご相談ください。