こんにちゎ＾＾
住宅コンサルタントのならざきです！
フィックスホームは、大津市・草津市・栗東市・守山市周辺で、高気密高断熱の省エネ・エコ住宅を建てる工務店です。
今から約12年前の冬のある日、僕は栗東市内にある居酒屋に向かっていた。豊富なメニューと安心の料金設定が自慢の、何度も出入りをしたことのある馴染みの店。数時間前に、フィックスホーム代表の厨子社長から電話をもらい、「ちょっと付き合えない？」と誘われたからだ。
当時、僕は、システムキッチンやシステムバス、床材やドアなどを取り扱う商社に勤めていた。時代は価格競争が激化しつつある時代で、商社と言えども中小企業のレベルでは、大手に価格で太刀打ちできる訳もなく、それまで会社の看板と「楢崎」という顔で取引をしてもらっていた住宅会社や工務店も、開きつつある価格差によって、仕入れ先を変え始めた頃で、業績自体は思わしくなかった。
インターネットで何でも手に入る時代が訪れていて、競争相手は競合他社だけでなくインターネットの向こう側が相手になりつつもあった。製造メーカーが商品を作り、それを仕入れ得意先に販売して中間マージンを稼ぐ商社（問屋）というビジネスモデルは、いずれ淘汰され、大きな商社に飲み込まれていく、そんな予測が容易に思い浮かび、自分と家族の将来について漠然と不安を抱いていた。
店に入ると、すでに厨子社長は、カウンターの一番奥の席で、お決まりのアサヒスーパードライを片手に、店主と楽し気に話している最中だった。「遅くなってすみません」「いや、さっき来たばかり」と、何気ない会話のあと、お酒の飲めない僕はウーロン茶をオーダーした。
実は、僕と厨子社長は、その当時でも10年来の付き合いで、フィックスホームは僕の大切な得意先の中の1社だった。取引が多かった頃は、とにかく忙しく1日に何度も電話で話したり、現場で出会ったり、昼や夜に食事に誘ってもらうこともしょっちゅうだった。
しかし時代の流れと共に取引量は減少し、その頃には、僕のフィックスホームに対する売り上げ額は、最盛期の10分の1程度まで落ち込んでいた。それに伴って、電話で話すことも、食事に誘ってもらう頻度も低くなっていた。そんなタイミングでの食事の誘いに、「いったい何の話しかな」と不思議に思いつつ店に向かったことを覚えている。
「急にめずらしく、どうしたんですか？」と僕から尋ねてみた。僕と厨子社長は、10歳の年の差はあれど、それまでの付き合いで、話すのに緊張をする間柄でもない。また僕は、フィックスホーム第3期に家を建ててもらったオーナーだ。
「最近、どう？」何とも漠然とした質問に、一瞬、言葉に詰まった。おそらく会社の業績の話しだろうとは察しがつくものの、何と答えるべきか迷ったからだ。「上手くいってます」というのはウソになるし、「全くダメです」というのも、一応、得意先の代表である厨子社長に不安を与えてしまってはいけないと考えた。
答えを探している僕の様子を横目に、「ウチから最近、あんまり無いやろ」ポツリとそう言って厨子社長は、ジョッキに口をつける。建築材料の発注のことである。答えが見つけられずにいた僕は「まぁ、そうですね」と返事をするのが精一杯だった。
「他はどうや？」の質問に、「他も同じような感じです」と答え、暗に上手くはいっていないニュアンスを伝えようとした僕に、知っていると言わんばかりの顔で厨子社長は「ウチに来て家づくりの仕事、やってみない？」と直球を投げ込んできた。昔から、相手の間合いなど気にもせず、ズバッと切り込んでいく思い切りの良さは厨子社長のすごいところだ。
厨子社長は全てを分かった上で話しをしてると察した僕は、それまで抑えていた感情や、住宅設備建材業界のこと、将来への不安などを全て話した。得意先、仕入先というビジネスのつながりではなく、自分のことをよく知ってもらっている、単純に10歳年上の人生の先輩へ相談するように。
「僕に家づくりのお手伝いなんて出来ますかねぇ」という僕に、「絶対に大丈夫」と何の根拠もなく言い切る厨子社長が、のちの僕の背中を押したことは間違いない。何杯目だか分からないウーロン茶を半分くらい残して店をあとにする時には、僕の心の中では妻に相談ではなく、報告に変わっていた。
あとになって知ることになるのだが、その時、厨子社長はさまざまなところで、僕のことや会社のことを聞いた上で、タイミングを見計らって誘いの電話をかけてきたらしい。このような厨子社長の、表向きは突発的に見える行動も、実はその裏側には非常に綿密な計算があり、まんまと思惑通りに僕が行動をしたということになる。
ただそのおかげで、住宅コンサルタント楢崎が誕生し、僕はそれを天職だと言えるまでになった。幼い頃、両親に家を建ててあげるため、大工さんになりたいと書いた僕は、今、それに一番近いところで仕事をしている。
今回は、ちょっと趣向を変えて「住宅コンサルタント楢崎の誕生秘話を小説風に」書いてみました。楢崎のプロフィールレターを読んでいただくと、さらに詳しく書いていますので、ご興味のある方は、ぜひご覧くださいね。家づくりのことで何か気になることがございましたら、遠慮なくご相談ください。
★家づくりは望む人生を手に入れる手段です。望む人生を手に入れられないとしたら、家づくりが成功したとしても、意味がないと私たちは考えます。
人生は家づくりだけで考えないで下さい。私たちと一緒に望む人生を手に入れましょう。この記事があなたの望む人生を手に入れるお役に立てれば幸いです。
それでは、また～＾＾/
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