そのような僕が、家づくりをした当時の理由を考えると次の通りです。
1)賃貸の家賃がもったいない(公団なので安かったけれど、他人に払うのはもったいない)
2)賃貸が狭く古い(古い公団アパートだから仕方がない)
3)駐車場やエレベーターがない(古い公団アパートだから仕方がない)
4)住宅ローン控除が過去最長の15年(全くの偶然で狙っていた訳ではない)
5)住宅ローンを早く終わらせたい(62歳でローンが終わる)
6)面倒で時間のかかることは早く済ませたい(嫌なことや面倒なことは先にするタイプ)
7)安定した場所で子育てをしたい(子どもに転校をさせたくない)
8)庭でBBQがしたい(実際に住宅地では考えていたほどできない)
9)娘を自分の家から送り出したい(実際は息子が3人で夢は叶わず)
10)家の所有感(周囲から一人前になったと思われたい)
11)家づくりの経験は仕事に役立つかも(当時は転職なんて全く考えてなかった)
12)自己満足や憧れ(幼い頃からの経験で蓄積されてきた)
13)自分の両親から離れて暮らしたい(妻との折り合いを考えて)
14)妻の両親を安心させたい(妻の両親にも嫁に出して良かったと思われたい)
恥を忍んで、当時を思い出しながら書いてみました。それぞれの理由を見てみると、一般的に誰もが考える経済的な側面は別にして、逃れたい現実(痛み)と、精神的な充足感、そして家づくりをすることで手に入れたい未来の理由が入り混じっていたのだと思います。
そのおかげで、僕の家づくりは、土地探しからだったにも関わらず、思い立ってから、わずか半年くらいで引き渡しを受けるという超ハイスピードの家づくりでした。だからと言って、間取りを適当に決めたとか、こだわりがなかったかと言えばそんなことはありません。
住宅設備を取り扱う商社に勤めていた関係で、当時は最新で最高級とは言わないまでも、そこそこの設備機器を導入しましたし、細かな工夫はしたつもりです。20年も経てば、いろいろと傷んできたところもありますが、今でも自分の家には満足しています。