家づくりは、一度決めたことをやり直せない、後戻りできないことも多いです。土地購入の契約を済ませたけれど、本当にこの土地で良かったのだろうか。この住宅会社に任せて大丈夫なのだろうか。暮らしやすい間取りになっているのかなどなど、決めてしまうことに恐怖を感じ、なかなか決定できない方も少なくありません。
まだ打ち合わせ中の期間なら、変更できる可能性もありますが、一旦、建築工事が始まれば、予想以上に早く出来上がっていくと感じる方も多く、モヤモヤと悩んだり迷ったりして言い出すタイミングを考えている間に、工事が進んでやり替えの出来ない状況になってしまったり、交換するのに余計な費用が掛かってしまうことになる場合もあります。
やり直せないこと決めなければならないことへの恐怖と、決められない現実との狭間で、自分の優柔不断さに自己嫌悪を感じてしまう方への解決策は、心の中にある納得出来ていないことを口に出すことからはじめましょう。このような方の特徴は、住宅会社の担当者、家族やパートナーに対しての配慮から、「今さら言えない」という気持ちが強く、ギリギリまで自分の気持ちを抑え込み、「自分さえ我慢すれば」という自己犠牲的な自己解決方法を取ろうとします。
しかし、よく考えてみてください。いったい誰の家づくりでしょうか。自分や家族のための家づくりのはずです。一生に一度しかできないチャンスなのですから、遠慮は不要です。
まずは言ってみて、それから方向性をみんなで考えれば良いのです。それでもやり直しの出来ないタイミングはあるでしょうし、もしかしたら代替案で納得できる方法があるかも知れません。思いつくことは遠慮なくみんなの前で言ってみること。このように考えることで、マイホームブルーから抜け出せる方もいらっしゃいます。