将来、転勤などで、建てた家に自分たち家族が住むことが出来なくなったものの、いずれ戻ってくる可能性があるため、売却はしたくないという方もいらっしゃいます。住宅ローンを完済している方については特に問題はありませんが、住宅ローンの残債が有る方については注意が必要です。
何年も空き家にしてしまうと、家はすぐにダメになってしまいます。現在の住宅は換気システムが装備されていますので、換気をしていればまだマシとはいうものの、やはり完全に空き家になってしまうと、家の傷みは早くなってしまいます。
そこで「誰かに貸す」という選択肢を検討することになるのですが、住宅ローンを利用していて、ローンの残債がある場合、簡単に誰かに貸すことができません。
なぜなら、そもそも住宅ローンというのは、ローンを借りた人やその家族が、自宅としてその家に住む前提で融資されています。誰かに貸すということは、自分たち家族は別の場所に住むということになりますので、建てた家は賃貸物件になってしまうため、ローンの利用目的が違ってきます。
その場合の銀行の対応としては、ローンの残債を全額一括返済をしてもらうか、あるいは住宅ローンの金利ではなく、セカンドハウスローンなど別の使用目的に適用される金利に変更してくる可能性は十分にあります。
住宅ローンを返済している状態で、その家を誰かに貸すということは、融資の目的からすると契約違反になりますので、簡単には出来ないと考えておく方が無難ですから注意しておきましょう。