玄関の位置を日射取得の視点で考えてみる｜高気密・高断熱・省エネ住宅を建てる工務店

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楢崎隆也「家学の時間」 [1473] 川尻順子「家楽の時間」 [24] 西口未羽 [87] 林直人 [135]

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玄関の位置を日射取得の視点で考えてみる

楢崎隆也「家学の時間」

こんにちゎ＾＾

住宅コンサルタントのならざきです！

フィックスホームは、大津市・草津市・栗東市・守山市周辺で、高気密高断熱の省エネ・エコ住宅を建てる工務店です。

家づくりの打ち合わせの中で、間取りの打ち合わせというのは前半戦の山場になります。検討している間取りで生活をするイメージが持てるか、しっくりとくるのかが大きなカギになります。

玄関の位置を日射取得の視点で考えてみる

土地形状や方位にも関係してきますが、玄関の位置というのは、間取り検討の中でも重要なポイントの一つになります。玄関位置は、家を正面から見た時のデザインにも影響がありますし、外出時や帰宅時の駐車スペースからの距離、また人によっては家相を気にされる方もいらっしゃいます。

そこで今回は、玄関の設置位置を日射取得という視点から見た場合に、どのように考えておくのがベストなのかについて言語化をしておきたいと思います。

デザイン

玄関が道路から家を見た時に正面に設置されていると、良い意味で見慣れた安定した外観になります。土地が北向きの場合、間取りのセオリーで考えるなら、道路側にお風呂や洗面室、階段などの居室以外のスペースが設置されることが多く、どうしても小さな窓が多かったり、そもそも窓の数が少なく、何となく寂しい外観になりがちです。

そのような場合、玄関が設置されていればデザイン上のアクセントにもありますし、玄関ドアのデザインを際立たせることも出来ます。

逆に北向きの土地であっても、最近の外観デザインでは、玄関ドアが正面からは見えないオシャレでスタイリッシュな外観デザインも人気がありますので、カッコ良い家にしたい場合などは、あえて玄関ドアが全く見えないようなレイアウトにすることも多くなっています。

駐車スペースからの距離

玄関部分を道路側以外の面に設置する場合、駐車スペースから玄関までの距離は遠くなる可能性があると言えます。中には敷地の形状により、玄関面が道路側でなくても、すぐ目の前に駐車スペースを取ることが出来る場合もありますが、その多くは道路に対して横長の敷地形状である場合がほとんどです。

一方、玄関を家の正面（道路側）に設置する場合の多くは、基本的に駐車スペースからの距離は近くなることも多いかも知れません。中には、車から降りて玄関まで雨に濡れずにすむレイアウトにしたいというご希望をお持ちの方もいらっしゃいます。

駐車スペースから玄関までの間に、テラス屋根を設置して雨に濡れないようにしたり、カーポートの形状や設置方法を工夫して、雨に濡れにくくする方法もありますが、いずれにしても、あまり家の外周部分にいろんな付属物を設置するというのは、外観デザイン上は好ましくないことも多いので、採用するかどうかは十分に検討する必要があります。

日射取得

土地に対して南側に道路がある場合、玄関面を道路側に設置すると、南面に玄関が設置されることになります。冬の日射取得を優先するのであれば、このレイアウトは非常にもったいないと言えます。特に間口の狭い土地に対して住宅建築を行う場合、下手をすると家を道路側から見た時に、約半分を玄関部分が占める場合もあります。

冬の貴重な日射を少しでも家の中に取り込むためには、出来るだけ南面に関しては、ガラス面の大きなハキダシ窓などを設置し、リビングなどに日射を取り込み、室温の維持、あるいは上昇を期待したいところです。

ただし、南面のハキダシ窓から十分な日射取得を得ようとする場合、出来ればレースのカーテンなども開け放っておきたいところですが、窓と道路が近かったり、人通りが多かったりすると、防犯上や視覚的な問題がある可能性もあるので、日射取得ばかりを優先したことで、結果、生活しにくい家になることも考えられますので、注意が必要です。