2020.10.09
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床下断熱と基礎断熱はどう違う|どちらを選ぶのが正解?

楢崎隆也「家学の時間」

こんにちゎ^^

住宅コンサルタントのならざきです!

フィックスホームは、大津市・草津市・栗東市・守山市周辺で、高気密高断熱の省エネ・エコ住宅を建てる工務店です。



フィックスホームでは、かれこれ10年以上前から、耐震性の高い高気密高断熱住宅を手掛けていますが、当時は現在ほど家づくりを検討される方の中では、気密性や断熱性の優先順位は高くなく、どちらかと言えば、家の広さやデザインの方が優先順位は高かった時代でした。



床下断熱と基礎断熱はどう違う|どちらを選ぶのが正解?

しかし、ここ2年~3年、特に昨年末あたりから急激に、耐震性と合わせて気密性や断熱性に非常に関心の高い方が増えている傾向です。



そして、インターネットなどでの情報を元に勉強されている方からは、更に一歩進んだ「床下断熱」と「基礎断熱」ではどちらが良いのかというご質問を多くいただくようになりました。

そこで今回は、床下断熱と基礎断熱の違いと、それぞれのメリットやデメリット、そして自分たちにとっては、結局のところ、どちらを選べば良いのかという選択のヒントになる材料を言語化しておきたいと思います。



床下断熱と基礎断熱の違い

床下断熱



今から20年、30年前に建てられた住宅の多くは、床下断熱を採用されていることと思います。床下断熱とは、文字通り床の下(真裏)に断熱材を施工し、床下の冷気を部屋へ伝わりにくくするための断熱方法になります。フィックスホームでも、一部の新築では、この断熱方法を採用しています。

床下断熱では、床下(基礎内)に外気を取り入れ、基礎部分に湿気が溜まりにくくなるため、シロアリへの対策として有効だと言われています。



昔の多くの家の基礎を見ると、写真のような換気口が設けられており、床下へ外気が流入するように作られています。

現在では換気口を設けるのではなく、基礎コンクリートと土台の間に設置された通気用基礎パッキン部分(外壁との境目にある金属製の水切りの裏側がメッシュになっている部分)から外気を取り込む方法が一般的です。



床下に外気が流入することで、床下が湿気やすくなるのを防ぎ、シロアリ対策としてメリットがある一方で、デメリットしては、冬場には冷気が床下に流れ込んでくるため、足元が冷える、床が冷たいと感じる原因になることもあります。



基礎断熱



一方で基礎断熱とは、基礎コンクリートの立ち上がりと折り返し部分に断熱材を施工し、外部との断熱を行う方法になります。また基礎断熱には、「基礎外断熱」と「基礎内断熱」があります。いずれも基本的には床下は密閉され、床下に外気は流入しませんので、床下も部屋の一部という考え方になります。

また基礎外断熱の場合は、断熱材が外部に面して施工される関係で、シロアリ対策が非常に難しくなります。そのような理由もあり、基礎断熱を採用されている会社の多くは、基礎内断熱を採用されていることの方が多いのではないかと思います。



メリットしては、基礎内も部屋の一部として考え、全館空調などの冷暖房システムを採用する場合や、フィックスホームのエコ住宅でも採用している床下エアコン(全館暖房)を検討される場合には、基礎内断熱が必須になります。

外気が床下に流入せず、床が冷気によって冷やされることがないため、床の冷たさを感じにくいというメリットもあります。床下の空気と室内の空気が混ざり合うため、シロアリ対策が心配されますので、フィックスホームでは人体に影響の無いホウ酸系の防蟻処理剤エコボロンを採用しています。



最後に、結局どちらが良いのか?

結論からお伝えすると、どちらかが一方的に良い、こちらを選べば正解ということは言えないというのが結論になります。基礎内に全館空調システムや床下エアコンの設置を検討せず、シロアリ対策を最優先するのであれば、床下断熱を採用するべきだと思いますし、逆に床下エアコンなどを採用するのであれば、基礎内断熱一択ということになります。

全館空調システムもフィックスホームのエコ住宅で採用している床下エアコンを設置する方法も、まだまだ進化を遂げる余地がある分野です。今後、より簡単に少ない費用で全館空調、全館暖房などのやり方が主流になる可能性は十分にあります。

合わせて断熱性や気密性の基準や、それぞれを高める施工技術も進化していくことだと思います。現在のところは今回お伝えした2つの断熱方法が最善であると考えますが、そのいずれもが完璧なものではありません。どんなやり方、材料であってもメリットとデメリットが存在します。



その点を十分に理解した上で、コストとのバランスを考えながら、ぜひご家族にあった最善の選択をしていただきたいと思います。



★家づくりは望む人生を手に入れる手段です。望む人生を手に入れられないとしたら、家づくりが成功したとしても、意味がないと私たちは考えます。



人生は家づくりだけで考えないで下さい。私たちと一緒に望む人生を手に入れましょう。この記事があなたの望む人生を手に入れるお役に立てれば幸いです。




それでは、また~^^/



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今回のお家は、共働きのご夫婦が、通勤や子育てのことも考え、静かな落ち着いた環境の中で安心して暮らせる土地選びから、老後も快適に過ごせるようにと、住宅の性能と暮らしやすさを目指して、間取りにこだわって建てられたお家です。



快適な住空間を確保するためには、家のどこにいても安定した室温であることが大切。そのため今回の家づくりで、ご夫婦が真っ先に採用されたのが高気密・高断熱仕様でした。また建築初期コストと光熱費を同時に抑える仕組みを採用し、冬には床下エアコン1台で家中が暖まるよう設計を進めていきました。

家事動線と収納を重視した間取りには、使う物が使う場所にしまえるよう、それぞれ適切な広さの収納スペースを確保。家事や身支度で大活躍する洗面所からの動線は、どこへでもアクセスしやすい3wey。



さらに開放感と空気の通り道を兼ねたリビングの大きな吹き抜けは、冬場の日射取得と室内の空気の流れを計算し、1階と2階の温度差が極力少なくなるよう6畳分を取りました。住む人の心地良さと、実用的な間取りにご夫婦とも大満足の家づくりになりました。



最新の研究によって実現した高気密性、高断熱性と合わせ、許容応力度計算をされた耐震等級3の高性能住宅。

ぜひこの機会に、フィックスホームのリアル or WEB見学会をご活用ください。



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