2020.07.08
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住宅展示場には行かない方がいいは本当か?|メリットとデメリット、活用方法とは?

楢崎隆也「家学の時間」

こんにちゎ^^

住宅コンサルタントのならざきです!

フィックスホームは、大津市・草津市・栗東市・守山市周辺で、高気密高断熱の省エネ・エコ住宅を建てる工務店です。



先日、お客さまから以下のような内容の質問をいただきました。

「先日、工務店の現場見学会に行きましたが、ハウスメーカーの住宅展示場は、全く役に立たないので絶対に行かないほうが良いと、工務店の営業さんに言われました。本当に住宅展示場は、役に立たないのでしょうか? 行かない方が良いのでしょうか?」

今回は、この質問に答える形でお話しを進めていきます。



住宅展示場には行かない方がいいは本当か?|メリットとデメリット、活用方法とは?

家づくりをするときに、多くの人が住宅展示場を活用します。一方で、「住宅展示場は現実離れしていて役に立たない」と言うような、住宅展示場の悪口を必要以上に言う、工務店の営業マンを見た事はありませんか?



そこまで強く住宅展示場を否定したり、悪口ばかりを言ったり書いたりする住宅営業さんは、とても視野の狭いものの見方であり、住宅展示場を持っていない工務店のセールストークを言っていると考えておいてください。

もしかすると「住宅展示場は役に立たない」というのは、一理あるのかも知れません。しかし僕の結論からすると、住宅展示場には行っても良いと思います。要は使い方とタイミングだと考えています。



今回は住宅展示場にメリットはないは本当なのか? 工務店のヒガミでは無いのか?ということで言語化していきます。



デメリットを押さえておく

住宅展示場が、よく悪者になることがあります。デメリットがあるかないかと言えば、確かにデメリットはあります。しかし、住宅展示場だけが悪者になる事は無いはずです。すべてのものには、メリットもあればデメリットもあるからです。



そこでまずは、住宅展示場のデメリットを確認しておいていただいた上で、住宅展示場の良いところを活用していただくように、話を進めていきたいと思います。



広さの感覚がズレてくる

住宅展示場のデメリットとしてよく言われるのが、広さの感覚がずれることです。特に住宅展示場の目的は、複数のお客さまに見ていただく事ですので、複数のお客さまが滞在しても居心地の良い空間になっているために、リビングダイニングや、廊下などが極端に広くなっています。



逆に、複数のお客さまが滞在する空間として居心地が良い空間を作っているからこそ、あれだけの広さが必要になるのです。ですから部屋の空間を確認するという目的で、住宅展示場を使わないことが大事です。



金額の感覚がズレている

次に住宅展示場のデメリットとしてよく言われるのが、金額の感覚のズレです。

住宅展示場で「坪単価について聞くこと」と、「もしこれと同じ住宅を建てた場合に、どのくらいの費用がかかるか」について聞くこと。この質問については、ほぼ無意味です。なぜならば住宅展示場は、住宅展示場にしか経っていない建物だからです。



ちなみに、坪単価で言うと、最低でも1,000,000円は超えてきます。総額で言うと、すべてを含めると1億円以上になることも少なくなりません。



また、金額のことを知りたいのであれば、「あなたの会社で建築をしているお客さまの価格帯は、どのくらいの範囲でしょうか?」のように、金額の範囲や金額の幅を聞くといいです。



このように金額の範囲や幅を聞くことで、その会社で建築した最も安い建物の金額を言われたり、その会社で建築する最も豪華な高い建物の金額を言われたりする事はなくなります。



欲しくなって購入してしまう

さらによくある悪口は、住宅展示場は欲望を駆り立てて、衝動買いで住宅を建築させると言うものです。確かに、20年ほど前、インターネットで情報が仕入れることができなかったときには、情報弱者と言われる人たちが、憧れやあまり慎重に考えることなく多額のローンを組み、大きな家を購入したということがなかったわけではありません。



しかし、現在はインターネットの時代。

住宅展示場について、どのように学ぶと良いかを、ネットで検索すると、たくさんの情報が出てきます。今現在のネットの時代に、確かに感情を揺さぶられることに対しては意識的である必要があります。しかしそれが原因で、住宅展示場のような住宅を欲しくなってしまう。情報弱者として、不要な大きな家を購入してしまう。そのようなことを住宅展示場のせいにするのは、ありえないと思います。



生活のためではなく商談のための家

住宅展示場はそもそも生活するための家ではなく、お客さまとの打ち合わせをするための家です。お客さまと打ち合わせをしたり、複数のお客さまが来場したときに、見ていただくのに十分なスペースを持った商談するための家です。



ですから、今回取り上げたデメリットも実はデメリットではなく、商談するために建てられた住宅展示場にとってみると、当然の特徴です。



住宅展示場に行く動機が間違っている

住宅展示場に行くメリットがないと言っている人たちは、住宅展示場に行く時が間違っていることに気がついていません。住宅展示場には期待して良いこと、期待してはいけないことがあります。住宅展示場に期待してはいけない2つの事についてご紹介します。



間取りを参考にすること(期待してはいけない)

住宅展示場に期待してはいけないことの1つに、間取りがあります。住宅展示場の目的は、不特定多数の複数のご家族との打ち合わせをすると言うこと。そして、たくさんの来場者が集まった時に、余裕のある空間を作っておくことです。



そもそも、初めからご家族4人の生活のための間取りでは無いのです。間取りが参考にならないという方がいますが、そもそも住宅展示場の間取りを参考にするべきでは無いのです。



価格を参考にする(期待してはいけない)

デメリットのところでもお伝えしましたが、住宅展示場に期待してはいけないことのもう1つは、参考価格があります。住宅展示場の目的は、今まで家づくりを考えてこなかった人たちに対し、夢や希望を与えることです。



夢や希望を与えるために、今現在の最も新しく、最もお金をかけた住宅を見ていただき、ワクワクする気持ちになってもらうのが目的です。価格が参考にならないという人がいますが、そもそも住宅展示場の価格は参考にするべきではないのです。



住宅展示場を見学する本当のメリット

では、住宅展示場はどのように活用するのが良いのでしょうか?

続いて、住宅展示場を見学する本当のメリットをご紹介します。



人生の優先順位を考えることが出来る

住宅展示場を活用するために、最もやって欲しいのが、お金のかかる8つの分野について優先順位をつけることです。人生で、お金のかかる分野はおおよそ決まっています。結婚、住まい、趣味、教育、保健、車、介護、老後。この8つの分野です。



住宅展示場で、住まいに関して最もハイグレードでお金をかけた状態を見ることで、これからの人生においてどの分野にお金をかけていくのか、どの分野にお金をかけることで幸せを手にしていくのかを、考えるきっかけにするのが、最も重要な住宅展示場の活用方法の1つです。



人生の目標を考えることが出来る

また住宅展示場には、もう1つ大事な役割があります。それは、これからの人生の目標を考えるきっかけにすることです。多くの人が、今、現在、未来に対する目標を立てることを軽視しています。現場の年収や現場の資金でその範囲内で、無理なく今のままの生活が続くような家づくりを考えてしまいます。



しかし常に時代は変化します。より良い人生をイメージすることや、望む人生を手に入れたいと思うことが、大事です。特に、人生が始まったばかりの20代や30代の方にとってみると、住宅展示場で現実離れしたハイグレードな住宅を見ることで、未来の目標やより良い人生を作り上げるきっかけにすることができます。



今はネットの時代であり、30代は進化している

現在は、インターネットの時代であり、今の20代、30代の人は、インターネット上の情報とリアルの現実の情報を認識する力があります。また住宅展示場はリアルで見るものですが、リアルに見た住宅展示場を、実際の生活に生かすための知恵や工夫の情報を、インターネットで見つけることができます。



そのような意味では、住宅展示場が悪者になった時代に新築を経験した、現在の40代の方、50代の方とは、時代が全く違うのだと思います。



見るは住宅展示場、計画は現場見学会

実際に、家づくりで何をやっていいのか全くわからないときは、インターネットで多くの情報を学びます。しかし、インターネットで学んだ情報をリアルで確認する場合には、住宅展示場は適した教材になります。



住宅は、一生涯に1度あるかの大事業であり、全ての人が手に入れることができるものではありません。そのため義務で住宅を建築するのではなく、しっかりと欲求を持って住宅を建築することが大事です。



インターネットで学んだ知識を、実際に住宅展示場と言う現場で確認してみる。そして、しっかりとこのような住まいに住みたいと言う欲望を持つ事は、初期の段階では大事だと思います。



最後に

住宅展示場を悪者にする時代がありました。住宅展示場の間取りや価格は、実際の生活には役に立たないと、悪口を言う時代がありました。今でも悪者になる住宅展示場ですが、それでも住宅展示場を活用したほうがいいというのが、僕の意見です。



確かに、現実離れしていることや、衝動買いをしてしまうリスクはあります。しかし住宅展示場を悪く言うのは、住宅展示場を建築したくてもできない工務店の陰謀論だと思います。時代が変わりインターネットでデメリットをしっかりと確認できる今、そのようになってしまうリスクは、非常に少ないと思います。



そしてそもそも住宅展示場は、間取りや価格を参考にするためにあるのではなく、大勢のご家族の打ち合わせのためにあり、人生をより良くしていくために、相撲としては最高グレードのものを見ることで、未来により良いイメージを作るきっかけに活用するためにあるのです。



家づくりの初期の段階では、大いに住宅展示場を活用していきましょう。そして生活のしやすい快適な実際の家づくりの反面教師にしながら、住宅展示場を活用していくと良いと思います。



★家づくりは望む人生を手に入れる手段です。望む人生を手に入れられないとしたら、家づくりが成功したとしても、意味がないと私たちは考えます。



人生は家づくりだけで考えないで下さい。私たちと共に望む人生を手に入れましょう。この記事があなたの望む人生を手に入れるお役に立てれば幸いです。




それでは、また~^^/



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