何が13回なのかというと、実は「引っ越しの回数」です。以前より、土地探しから家づくりのご相談をいただいていたご夫婦が、子どもの頃から合わせて13回の引っ越しを経験してきたというのです。ご夫婦それぞれのご両親さまが転勤族で、戸建てもマンションも住んだ経験があるとのことでした。
また、国道などの大通りに面した場所、JR沿線、高速道路、学校や消防署近辺など、さまざまな条件の場所でお住まいになった経験があり、それぞれの特徴は概ね分かっているとのことでした。
例えば、小学校に近い物件は、お子さまのことを考えると確かに安全面や通学のしやすさという点ではメリットで一方で、常にチャイムや校内放送の声が聞こえて気になるというデメリットがあります。
消防署は、昼夜を問わず消防車や救急車のサイレンの音がする。幹線道路や高速道路の近くは、車の走行音や場合によっては振動を感じる。駅近のJR沿線では、電車の通過音はもちろん、構内放送も聞こえます。また極めつけは線路のつなぎ目があると、貨物列車が夜中に通過した時には必ず目が覚めるなど、「音」だけに絞って考えても、かなりチェックポイントは多くなります。
基本的には、引っ越しの回数が多ければ、その分、さまざまな場所での居住経験が豊富になりますので、土地購入を判断する時の参考になるのは間違いありませんから、おのずと周辺環境という意味では失敗しにくいと言えるのではないでしょうか。