それでは、長期保証制度を持つハウスメーカーを家づくりのパートナーに選べば、引き渡し後は安心かと言えば、必ずしもそうではないので注意が必要です。
つまり、長期保証制度といっても、どこの会社でも保証内容がすべて同じとは限らないということ。実は長期保証といっても、ハウスメーカーによってその保証対象が異なってしまうということなのです。
先ほどお伝えをした品確法があるため、最初の10年間に関しては、どこの住宅会社に任せても、同じような保証を受けることは可能です。しかし、11年目からの保証内容が、会社によって大きく違う可能性があります。
例えば同じ30年保証のあるハウスメーカーであっても、無償点検と有償点検では、当然ですがコストに違いがあります。点検の頻度も、5年毎の点検と10年毎の点検では、不具合が発生してから対処に至るまでの時間に違いが生じます。
保証の対象の範囲はどこまでなのか、どれくらいの費用がかかるのかなど、保証内容は会社よって異なります。ひとことで長期保証といっても、保証期間が単純に長ければ良いという訳ではないことです。極端な話し、その会社が倒産してしまえば、いくら長期保証だったとしても、元も子もありません。
ハウスメーカーや住宅会社、工務店を選ぶ際には、長期保証の有無だけでなく、その保証契約の内容にまでしっかりと調べ、確認しておきましょう。