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【注文住宅】湖南市|マイホーム資金計画、基本のキ。してはいけないNG行動とは

こんにちは。私の名はティール教授。当研究室へようこそ。今日も私の研究課題である家づくりについて話していきましょう。

マイホームを建てることを考えたとき、はじめに気になるのが「自分たちの収入だと、どのくらいまで家に予算をかけられるかな?」ということではないでしょうか?

そのときに一番やってはいけないのが「よくわからないからとりあえず銀行に行って、いくら借りられるか聞く」こと。この行動に出てしまったら、すでに黄色信号です。
思ったより多めの金額を提示され、「やった!これなら思ったより立派な家が建てられそう!」と喜ぶこともあるかもしれません。そのときには頭の上に、大きな赤信号が灯っていると思ってください。

マイホームは一生に一度の、大きな夢のつまったお買い物。それが資金計画で失敗してしまうと、最悪のシナリオが待っていることも実は少なくないのです。

このコラムでは、自分たちにとって本当に安全なローン金額の見極め方など、資金計画を立てる際に必ず知っておくべきことをお伝えします。
資金面でしっかりと青信号が灯っていれば、家づくりもその後の人生も、安心して渡っていくことができるでしょう。

[目次]

1. 資金計画をまちがえたときに待っている、最悪のシナリオとは

2. 銀行は「お金を貸す」プロ

3. 自分たちに最適・安全な住宅ローン金額を見極める方法

4. 人任せでローン金額を決めてはいけない

資金計画をまちがえたときに待っている、最悪のシナリオとは

ふだんチラシやホームページなどをチェックしていると、よく目に入ってくる「中古物件」。これらを注目してみてみると、かなりの割合で築5年や築10年といったいわゆる「築浅」の物件があります。

せっかく苦労して手に入れたはずのマイホームを、なぜ5年や10年で手放しているのか?
その理由は、もちろん転勤などもあるのですが、実は多くが「オーバーローン」のせい。つまり、住宅ローンの借りすぎで返済が滞ってしまい、家を手放すことになったのです。
中古物件にしては価格が高めなのは、売ったお金で住宅ローンを返さなくてはならないから。

マイホームづくりの資金計画を失敗して、オーバーローンにおちいってしまい、家族の夢がつまった我が家を泣く泣く手放す・・・・。そんな悲しい現実が、実際にかなりの頻度で起こっているのです。

銀行は「お金を貸す」プロ

最初から「これだと返せないかもしれないけど、ちょっとムリして借りちゃおう!」と考える人などいません。
多くの人が「無理のない返済計画に」と慎重に考えて住宅ローンを組んだはずなのに、なぜこのようなことが起こるのでしょうか?

その原因の多くは、「あなたは○○円まで借りられます」という銀行の言葉を鵜呑みにしてしまったせい。
「3000万円まで借りられます」と言われたら、「自分は3000万円借りて大丈夫なんだ!」と思ってしまいがちなのですが、それは大きなまちがいです。

銀行は「お金を貸すプロ」であって、「お金のプロ」ではありません。たくさんお金を借りてもらった方が、銀行は儲かります。もし返済が滞れば、住宅を売ったお金で返済してもらえばいいので、銀行はそれも視野に入れ、ギリギリまで大きい金額を提示します。

あなたはその金額に踊らされず、自分たちが月々返済しても生活が苦しくならない金額を、慎重に見極める必要があるのです。

自分たちに最適・安全な住宅ローン金額を見極める方法

では、自分たちが借りても安全なローン金額を正確に見極めるには、どのようにすればよいのでしょうか?それには2つのステップを踏むことが大切です。

1. 毎月安全に返せる額を決める

この額は、「なんとなく」決めてはいけません。まずは家計簿をつけることが必須です。月々の収入と支出を具体的に把握してから決めること。
現在の家賃を参考にしてもよいのですが、マイホームを持つと固定資産税や維持・メンテナンス費用がかかることはお忘れなく。

そして、必ずご夫婦ですり合わせをしてください。
ひどい時には夫婦で3万円も隔たりがあることもあります。月の返済額が3万円違えば、借りられる額は500〜700万円も違ってきます。

ボーナスについては基本的に当てにしないようにしてください。どんなに景気が悪くても必ず出る方、
公務員の方など、特殊な事情がない限り、ボーナスを当てにしてローンを組むのは危険です。

2. 預貯金から安全に出せる額を決める

次に、現在の貯金のなかからムリなく支出できる額を決めていきます。これが頭金。
ただ、手持ちのお金を全て使ってしまうと、いざという時に困ってしまいます。

お子さんの教育資金、車の買い替え時期など、あらかじめ考えられるイベントを書き出して、それぞれいくらくらいかかるかを想定しておきましょう。これをライフプランといいます。
未来に必要になるお金をしっかり残しておけば、出しても安全な預貯金の額をかなり正確に割り出すことができます。

この2つのステップを丁寧に踏んでいけば、もう資金計画はできたも同然。
あとはほとんど「自動的」に、あなたが借りられる適正額を計算していくことができます。ここから先の具体的なお話は、次回のコラムで詳しく説明していきますね。

人任せでローン金額を決めてはいけない

家づくりを具体的に考え始めると、住宅会社の営業マンや、銀行の担当者から「○○さんの場合は××万円まで借りられますよ」と言われることがあります。
住宅のプロ、お金のプロからそう言われるとつい「そうなのか!じゃあ予算はこれくらいまでいけるな」と思ってしまいますね。

ところが実際は、そうではありません。彼らは、住宅を「売る」プロ、お金を「貸す」プロだということを忘れないでください。彼らはあなたに、ギリギリいっぱいまで住宅にお金をかけてもらいたい、お金を借りてもらいたいと考えているかもしれないのです。

あなたのライフプランまで考えて、本当にムリのない資金計画をアドバイスしてくれる住宅会社は、それほど多くはありません。
家を建てた後も、家族がお金の心配をしないでのびのびと生活していくためには、あなた自身が主導権をとり、金額を決定する必要があります。
資金計画を考える「はじめの一歩」として、まずはこのことをしっかりと心に刻んでおきましょう。

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