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家づくり研究室

【お金】守山市|マイホーム購入、お金の問題で失敗しないための大原則

こんにちは。私の名はティール教授。当研究室へようこそ。今日も私の研究課題である家づくりについて話していきましょう。

人生で、もっとも高い買い物と言われるマイホーム。購入のときの費用も高いのですが、購入後もリフォーム代や修繕費など、さまざまな場面でお金がかかります。

無計画にマイホームを購入してしまうと、後々ローン返済が大きな負担となり、生活レベルを下げざるを得なくなったり、せっかく建てた家を売り払わなくてはいけなくなることも。

そこで今回のコラムでは、マイホームを購入するときのお金問題にスポットを当てていきます。今だけではなく将来にわたってじゅうぶん余裕を持ち、快適に暮らし続けるために、住宅ローンの基本的な考え方を知っておきましょう。

[目次]

1. 住宅ローンは限界まで借りてはいけない

2. 銀行のセールストークに乗せられないこと

3. 頭金はどのくらい用意すべき?

4. 家の価格よりも、幸せに暮らすことのほうが大切

5. 家を買ったあとも続く人生を豊かに

住宅ローンは限界まで借りてはいけない

まず最初に知っていただきたいことは、「借りられるお金の限界額を借りてはいけない」ということです。
多くの方は「返済できるかどうかギリギリのライン」を狙って住宅ローンを組んでしまいます。言い換えれば、「自分が買える範囲で一番高い家を買おうとしている」ということです。
なぜ、人は限界ギリギリまで高い家を買おうとするのでしょうか?
その理由は、「後悔したくない」という心理が働くから。たとえば3,000万円まで用意できるのに、2,000万円の家を買った場合、1,000万円分、家のランクを落とすことになります。すると後になって、「もっと高い家が買えたのに」「あっちの家の方が住みやすそうだ」など、後悔するかもしれないと思ってしまうのです。

しかし、無理をして高い家を購入し、ローン返済で後悔することの方が危険です。最悪の場合、せっかく建てた家を売却することになるかもしれません。人生単位で大きな損害を出し、離婚問題にまで発展することもあるのです。
自分の身が安全になる「後悔」なら、してもOK。ただし、危険になる「後悔」だけはしてはいけません。それを踏まえたうえで、自分たちが買える家の適正金額はいくらなのかを考えていきましょう。

銀行のセールストークに乗せられないこと

銀行は当然ながら、お金を貸して利息で利益を出しています。その利益が特に大きいのが、住宅ローン。つまり住宅ローンは、銀行にとって一番売りたい、旨味の大きい商品と言えるのです。
また、住宅ローンは完済率が高いというのも銀行側にとっては魅力。たとえば他のローンや借金であれば、踏み倒しや破産というリスクも存在します。しかし住宅ローンは、せっかく建てたマイホームを差し押さえられまいと、みんな必死になって返済します。ですから銀行側のリスクが少ないのです。

そのほかにも、一度住宅ローンを組めば、保険をはじめとして次々と他の商品やサービスを売り込むことができます。他のローンと比べて額(=利息)が大きいことも、銀行にとってはメリット。そのため銀行はいろいろと美味しい条件をつけて、住宅ローンを組んでもらおうとします。
気がついたら銀行のセールストークに乗せられて、不必要な額の住宅ローンを組んでいた・・・などということがないように、じゅうぶん注意しておく必要があります。

頭金はどのくらい用意すべき?

マイホームのローン返済で後々苦しまないために、住宅ローンの頭金は、全体の20%の金額を用意しておきましょう。
たとえば2,000万円の家を買いたいなら、最低でも400万円の頭金を用意してから購入すると良いでしょう。この20%という数字にはいろいろな意味があるのですが、なかでも大きいのは、返済能力の証明になるということ。20%の頭金を用意する経済力があれば、その後のローン返済も滞りなくできる支払い能力があると考えられます。
逆に20%の頭金が用意できないようであれば、買おうとしている家の予算が自分たちの収入に見合っているかどうか、もう一度じっくり考えなおす必要があります。

広さや家の価格差は、住んでみると気にならない

広くて豪華な家の代償として、食費や光熱費、お小遣いや子どもの教育費を削減しなくてはならないとしたらどうですか?生活や趣味、ショッピングも満足に楽しめなくなるとしたら?これらは現実に起こっています。

実際に住んでみると、家が高くても安くても、広くても狭くても、「家族が幸せならば気にならない」ことに気が付きます。もちろん、最低限の広さや部屋数は必要ですが、ある一定の広さを超えると、それ以上部屋が増えても、そのスペースを使わないことが多いのです。それどころかデッドスペースにゴミやホコリが溜まって、掃除が大変になることも。

つまり、「広い家」を夢見て豪華なマイホームを購入すると、使わないもののためにムダに高いお金を支払うことになってしまいます。
マイホームを購入する時は、「あったらうれしい」ではなく、「必要最低限」を考えるくらいでちょうど良いのです。

家を買ったあとも続く人生を豊かに

家は人生最大の買い物と言われます。しかし家を買ったら、それで人生の買い物が終わるわけではありません。まだまだその後も、子どもの教育や自分たちの老後など、お金のかかるイベントはいろいろと待ち受けています。
ですから家を買うために、支払い能力の限界まで住宅ローンを組んでしまってはいけません。これからの
生活を楽しめるだけの余力を、しっかり残しておくことです。

滋賀で多くのお客様の家を建ててきた私たちが実感している、家づくり成功の法則がひとつあります。それは「家にはなるべくお金をかけないこと」、「家づくりに人生をかけてはいけない」ということです。
家づくりに関わる私たちが言うのはおかしいかもしれませんが、家づくりのプロだからこそ分かることがあります。高い家で節制だらけの生活をするより、自分たちに合った家で自分たちらしい生活を、そして望む人生を手に入れ、ぜひ豊かに楽しんでいただきたいと思います。

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